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ツキノワグマ出没注意報が発令されました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年4月16日更新

県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」発令

3月以降、気温の高い状況が続き、今後クマの活動が活発になること、さらに直近1週間でツキノワグマ目撃件数が急増しており、浜通りの大熊町でもクマの捕獲事案が発生するなど、県内全域でクマとの遭遇に注意する必要が出てきたことから、県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」が発令されました。
毎年、山菜採り等で山に入った際にクマに襲われる事故が発生しており、野外で活動する際にはツキノワグマに出合わないよう十分注意してください。​

 ≪ツキノワグマ出没注意報発令中≫

  期間:令和7年4月16日~令和7年7月31日
  区域:県内全域

 「ツキノワグマ出没注意報」の発令について<外部リンク>

ツキノワグマの特徴

本宮市内に生息するクマは「ツキノワグマ」です。
ツキノワグマは視力があまりよくない分、嗅覚や聴力を頼りに行動しています。
特に嗅覚は鋭く、エサや人間の気配等も嗅覚で察知します。
食性は植物食に偏った雑食性で、春は山菜やタケノコ、夏はノイチゴやヤマグワ、秋にはドングリやハチを主に食べています。
冬眠前の主な食べ物であるドングリは年によって豊作と不作の差が大きく、不作の年はエサを探す範囲が広くなり、秋期に人里への出没が増えるとされています。また、このような年は子供を産まないことが多いため、翌年春の出没は少なくなるとされています。反対に豊作の年はエサを探す範囲が狭くなるため、秋期の出没は減るとされますが、子供を産む個体が多いため、翌年春に子連れクマの出没が増えるとされています。

  • 体長 100~160センチ
  • 体重 50~130キログラム
  • 聴力・嗅覚 人間よりずっと良い。
  • 走る速度 人間よりずっと速い。
  • 運動能力 水泳・木登りが得意。
  • 食物 ブナの実、ドングリ類などの木の実、山菜、昆虫等
  • 生態 冬期間冬ごもりを行い、雪解け頃に目覚めて活動を始める。行動圏は40キロ平方メートル(通常オスの場合)と言われているが、食べ物の豊凶により異なる。通常3~4歳で繁殖可能となり、1回に1~3匹の子グマを産む。子グマは2年ほどは母グマと一緒に行動する。行動時間帯は朝夕,黎明薄暮時。

◇ クマの糞 ◇ 足跡: 幅は成獣で7~13cm。

クマの糞・足跡

人里をエサ場と認識させないための心構え 

ツキノワグマはエサがある場所と認識すると同じ場所に繰り返し出没します。クマを引き寄せないために次の点に注意しましょう。

  1. クマの餌となる生ゴミや作物の残渣を放置しない。
  2. 収穫しない果樹などを放置しない。(クマはカキやクリが好物です。)
  3. ペットフードや家畜のエサもクマを引き寄せるため、フードストッカーや納屋などに保管する。 
  4. 建物近くのハチの巣は放置しない。
  5. ヤブはクマ等が身を潜めやすくなるので刈り取る。

クマに出会わないために

クマは臆病な性格のため、積極的に人間を襲うことはほとんどありませんが、不意の遭遇でパニックになり襲いかかってくることがあります。こうしたツキノワグマとの遭遇を避けるために、以下の点についてご注意ください。

出没情報をチェックしましょう。

出かける前にツキノワグマの目撃情報等があるか、新聞、ラジオ、福島県の目撃情報等をあらかじめ確認しましょう。

 福島県ツキノワグマ目撃情報<外部リンク>

クマの活動する時間や場所を避けましょう。

ツキノワグマは早朝と夕方に活発に活動します。薄暗い時間帯の外出は控えましょう。特に、川沿いや樹林帯、ヤブの近くは注意しましょう。季節別の行動は以下のとおりです。

  • 春 冬眠から目覚め、食べ物(山菜やタケノコなど)を求めて活発に行動します。山菜採り等の際は要注意です。
  • 夏 繁殖期に入り、オスはかなり気が立っています。特に登山やハイキング等の際は要注意です。また、野イチゴやヤマグワなどを食べますが、山の中にあるエサが少なく行動圏が広がり、人里の畑付近に出没することもあります。
  • 秋 冬眠に備えて、食べ物を求めて活発に行動します。主に、ブナやミズナラなどのドングリを食べますが、柿・栗などを求めて人里に下りてくることもあるので要注意です。

なるべく複数人で行動し、音を出すなど、自分の存在を知らせましょう。

クマの生息域に入る際には、複数人で行動する、クマ鈴やラジオなどの音の鳴るものを身につけるなど、ツキノワグマに人間の存在が分かるようにしましょう。やむを得ず単独で行動する際には音のするものを身につけて、常に周辺を注意しましょう。

クマと出会ってしまったら ~出遭ったときに襲われないために~

  1. 遠くにいるクマを見つけたら、あわてずにクマと向き合ったまま後ろにゆっくり後退します。距離が十分に開けばクマも落ち着きます。 
  2. ものを投げたり、騒いだりせず冷静になることが重要です。大きな声を出す、走るなど、クマを興奮させるようなことは絶対してはいけません。
  3. クマから目を離さないようにして、できるだけゆっくりと後ずさりしながらクマから離れます。クマとの間に立木等の障害物がある位置に移動することで突進を防ぐこともできます。この際、背中を見せて逃げるとクマは本能的に襲ってくるので、走って逃げてはいけません。
  4. 子グマの近くには、親グマがいる可能性が高いです。子グマを守ろうと親グマが攻撃してくることがあり危険なため、子グマを見つけた場合はその場から静かに立ち去ってください。 

 ※一般的に言われている「死んだふり」による回避行動には科学的な根拠はありません。

もし、クマが攻撃してきたら

  1. 抵抗しない(身を守る)
    腹這いになり、両手で首の後ろをガードします。ザックを背負っていれば背中は守られ、一番大事な頭部や首部が守られます。クマの攻撃は、多くは最初の一撃で終わり、その後、人間から離れていきます。
  2. クマ撃退用スプレーを使用する
    アウトドアショップではトウガラシの主成分であるカプサイシンを噴出させる「クマ撃退用スプレー」が販売されています。しかし、これの有効射程距離は4~5m噴射時間は4~5秒です。クマが有効な射程距離に入ってくるのを待って顔面に命中させることが必要で人も影響を受けるため取扱いが難しいため、スプレーを持っているからと過信せず、まずクマと出会わないことが大事です

ここに書いてある方法のとおりにすれば必ず大丈夫とは言えません。研究や経験からとりあえず有効であるという方法です。クマに出会わないようにするのが一番大切です。

クマを見かけたら

クマを目撃した際は、産業部農政課または最寄りの警察署に情報をお寄せ下さい。

産業部農政課農林係(電話:0243-24-5386)