市長メッセージ(平成24年)
市長メッセージ 市民の皆様へ
平成24年9月11日 市長メッセージ
昨年3月11日に発生しました「東日本大震災」から、1年半が経過いたしました。改めまして、被災されました皆様や今なお避難を余儀なくされている皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、これまでに市民の皆様をはじめ、本宮を故郷とする方々、災害協定を結ぶへそのまち協議会や上尾市などの交流都市、地域活動や事業連携をいただいている各大学、そして企業や各種団体の皆様から、数多くの心温まるご支援ご協力をいただいておりますこと、深く感謝申し上げる次第でございます。
福島県は地震と津波、さらには原子力災害の影響により大変な状況のなか、復興の道を歩んでいる最中であります。本宮市も力強く前へ進み、市民の皆様すべてが未来に希望をもち、震災前にも増して元気を取り戻すことが必要と考えております。本市は福島県のほぼ中央に位置し、いにしえより交通の要衝とされてきました。市民の皆様の元気を取り戻すため、市の復興計画の中に掲げた『安全と安心を大きな夢につなげる「福島のへそ」のまち・本宮』の利点を生かして、市の復興に強い心で取り組んでいるところでございます。
特に除染につきましては、9月上旬より和田地区から住宅の除染作業を開始し、本格的な除染作業を進めることができるようになりました。また、長屋地区や高木地区につきましても順次除染作業に入り、計画に基づき市内全域の住宅や道路等の除染作業を進めてまいります。
次に、昨年から実施しておりますホールボディーカウンターによる内部被ばく検査につきましては、妊婦や高校生以下の方々の検査を優先に進めてまいりましたが、これまでの検査では健康への影響が心配される方はおられなかったところでございます。現在は成人の方を対象に検査を進めており、年度内には全市民の検査を終了したいと考えております。併せて甲状腺検査、ガラスバッジ等外部被ばく検査におきましても同様の結果を得ております。
自家用農作物等の放射性物質の測定につきましては、7月20日に荒井測定所を開所し、モニタリングセンターと白沢測定所を併せて3か所体制となり、スピーディーな検査を実施しております。さらに、今年収穫されます24年産米の全袋検査を実施いたしており、安全で安心な本宮米を全国の皆様にお届けするよう取り組んでいるところでございます。
教育施設等の除染作業につきましては、市の放射線健康リスク管理アドバイザー野口邦和先生から助言をいただきまして、いち早く校舎やグランド等の除染作業を行いました。また、給食の安全・安心につきましては、給食センターや自校給食を行う学校、保育所において放射性物質測定器を常設し、給食ごとに計測を行い、食の安全・安心を確認しているところでございます。
7月21日には、市の顔となる本宮駅前東口広場が竣工しました。以前と比べると、スムーズな車の流れが確保でき、朝夕の交通ラッシュの解消が図られると同時に、市民の皆様が集う憩いの空間としてご利用いただいているところでございます。さらに、7月22日には、白沢保健センターに室内遊び場「スマイルキッズパーク」を開設し、毎日多くの子どもたちや保護者の皆様にご利用いただき、明るい声が響いております。また、架け替え工事を行っておりました菅田橋や名郷橋についても、まもなく完成し、開通が予定されているところでございます。
このように復興を進める中で、私は市内に立地していただいております企業についても同時に元気になっていただくことが大切と考えております。そのような中で、震災から今日までに新たに5社の企業が本宮市工業団地へ立地を決定していただいたところでございまして、新たな雇用の確保と本宮の元気に繋がるものと、心より歓迎しているところでございます。
また、東洋経済新報社が毎年公表しております「住みよさランキング2012」が7月に発表されました。本宮市は東北・北海道ブロックにおいて3位となり、県内では平成21年から連続1位を維持しているところでございます。
少しずつですが、着実に復興の光が見えてきています。私は、より元気な本宮を取りもどすため、そして、皆様が安心して住める本宮を目指して、皆さんのご意見を伺いながら、今後も全力で取り組んでまいります。結びに、市民の皆様のますますのご健勝をご祈念申し上げますとともに、一日でも早く元気な本宮を取り戻すため力強く前へ進んでまいりますので、更なるご理解とご協力をお願申し上げます。
これをもちまして、震災から1年半を迎え、私のメッセージといたします。
平成24年3月11日 市長メッセージ
昨年3月11日の「東日本大震災」から、今日で1年が経過いたしました。ここに謹んで震災により尊い命を落とされました多くの皆様に対し、市民の皆様と共に心から哀悼の意を表したいと存じます。また、これまでの1年間、市民の皆様をはじめ、各種団体、企業の皆様方からは、多くの物資や義援金など心温まるご支援をいただきましたこと、あらためまして深く感謝申し上げる次第でございます。
東日本大震災および東京電力原発事故に対する除染計画を含む本市の復興計画第1版の概要につきましては、その内容のご説明と併せ、市政全般にわたり市民の皆様から直接ご意見やご要望をお聞かせいただくための地域懇談会を、先月市内13箇所の会場で順次開催させていただきました。復興計画は、この地域が安心して暮らせるまちとして再生し市民の皆様すべてが未来に希望を持ち、震災前以上の元気を取り戻すため、一人でも多くの市民の皆様方からのご意見ご要望を反映させていただきながら、今後、国県等が示す各種の地域復興へ向けた方針や施策等との整合性を図りながら、順次改定を重ねてまいりたいと存じます。
現在、東京電力原発事故による様々な問題のなかで、いまだ市民の皆様には健康への不安や、農畜産物および商工業への実害と風評被害は、依然として深刻でありますが、市といたしましては、放射線除染対策、健康対策、損害賠償を含めた実害および風評被害対策を、その時々の状況を冷静に見極めながら、今後も可能な限り迅速にそして着実に実施してまいります。
また、市では今回の震災によりお亡くなりになられた方々に対して哀悼の意を表し、3月11日という震災の日を、それ以上に私たちがその後現在に至るまで体験した未曾有の災害を風化させることなく、未来を担う子どもたちの世代に正しく伝えて行くため、市内の各種団体の代表者の方々に委員として就任いただき、これまで細部に亘り種々ご検討いただきました実行委員会によります「本宮市復興の集い2012」を、本日午後2時よりサンライズもとみやを会場に執り行なわれます記念式典をメインといたしまして開催させていただきます。既に新聞広告や周知ポスター等でご案内のとおり、本市復興の第一歩として市民の皆様と共に力強く歩み出すために、それぞれの世代にご参加いただける事業内容となっておりますので、本開催へのご理解とご協力を、そして多くの市民の皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。
結びに、発災以降毎月11日に放送してまいりました震災に関するメッセージは、今回をもちまして一旦終了とさせていただきますが、今後も防災行政無線を通しながら、市民の皆様に直接話しかける場を考えて参りたいと存じます。また、市民の皆様からのご意見等を直接拝聴し対話を進めるために、私が地域へお伺いさせていただく「まちづくり出前講座」や市役所へお越しいただいての「市長とふれあいまちづくりトーク」を随時受付けしております。これらの機会を通じまして、市民の皆様方が 抱かれる様々な不安を払拭するために、全力を傾注し復興に向けた努力をしてまいります。そして、一日も早く「元気な本宮」を取り戻すために、市民の皆様と共に進んでまいりたいと考えておりますので、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。
これをもちまして、震災後1年を迎え、私からのメッセージといたします。
平成24年 2月11日 市長メッセージ
暦の上では立春を迎え、朝日の輝きも日増しに力強く感じられます季節となり、建国記念の日であります本日、昨年3月11日の「東日本大震災」から11カ月が経過いたしました。
東日本大震災および東京電力原発事故に対する除染計画を含めました本市の復興計画第1版の概要につきましては、先月広報もとみや号外版として配布させていただき、その内容の説明と併せ市政全般につきまして、市民の皆様からのご意見やご要望をお聞かせいただくための地域懇談会を、今月6日の白沢公民館和田分館を最初に、市内13箇所の会場で順次開催させていただきます。復興計画は、この地域が安心して暮らせるまちとして再生し、市民の皆様すべてが未来に希望を持ち、震災前以上の元気を取り戻すために、一人でも多くの市民の皆様方のご意見ご要望を反映させながら、順次改定を重ねてまいりたいと存じます。現在、東京電力原発事故による様々な問題の中で、いまだ市民の皆様には健康への不安や、農畜産物および商工業への実害と風評被害は依然として深刻でありますが、市といたしましては、放射線除染対策、健康対策、損害賠償を含めた実害および風評被害対策を今後とも継続してまいります。
また、来月11日には震災から1年の節目を迎えることとなりますが、市では今回の震災によりお亡くなりになられた方々に対して哀悼の意を表し、併せて本市の復興の第一歩として市民の皆様と共に、後世に語り継ぐ礎として、「東日本大震災1周年事業実行委員会」を設立し、市内の各種団体の代表者の方々に委員として就任いただき、多くの市民の皆様と共に復興に向けて力強く歩み出すため、事業の名称を含め、式典等の事業内容の検討をお願いして準備を進めておりますが、これまでに事業の名称を「本宮市復興の集い2012」といたしまして、3月11日という震災の日を、それ以上に私たちがその後現在に至るまで体験した未曾有の災害を風化させることなく、未来を担うこどもたちの世代に正しく伝えて行くため、それぞれの世代にご参加していただける事業内容で開催させていただくこととなりましたので、ご理解とご協力を、そして多くの市民の皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。
結びに、先月後半より例年にない寒波が全国的に押し寄せ、インフルエンザが流行のピークを迎えておりますので、市民の皆様には体調管理に十分お気を付けいただきたいと存じます。
私はこれまで以上に市民の皆様からのご意見等を直接拝聴し対話を進めるために、「まちづくり出前講座」のメニューに、「市長の話を聞いてみたい」の項目を追加させていただき、また、市役所へおいでいただき直接意見交換をさせていただく「市長とふれあいまちづくりトーク」を始めさせていただきました。これらの機会を通じまして、市民の皆様方が抱かれる様々な不安を払拭するために、全力を傾注し復興に向けた努力をしてまいります。そして、一日も早く「元気な本宮」を取り戻すために、市民の皆様と共に進んでまいりたいと考えておりますので、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。
これをもちまして、震災後11カ月を迎え、私からのメッセージといたします。
平成24年 1 月11日 市長メッセージ
平成24年の新春を迎え、正月三が日、仕事始め、七草と過ぎ、暦の上では鏡開きとなります本日、昨年3月11日の「東日本大震災」から10カ月が経過いたしました。
新年の門出にもかかわらず、東京電力原発 事故による様々な問題の中で、いまだ市民の皆様には健康への不安や、農畜産物および商工業への実害と風評被害は依然として深刻であります。しかしながら、新年を迎え、今年一年が力強い復興の年となる事を皆様と共に願いたいと思います。
これまで、毎月11日にお伝えしてまいりました震災および原発事故への本市の対応は、震災直後の緊急復旧事業から時間の経過と共に、放射線除染対策、健康対策、損害賠償を含めた実害および風評被害対策が重要となり、国や県の関係機関並びに東京電力に対して、その対応を求める様々な要望活動を展開しながらも、遅々として進まない状況を打開するために、市が実行できる対応策を冷静に見極めながら進めてまいりました。
すでに広報もとみや1月号と併せ、元日に新年のごあいさつとして放送させていただきましたとおり、市ではこの地域が安心して暮らせるまちとして再生し、市民の皆様すべてが未来に希望を持ち、震災前以上の元気を取り戻すために、本市が福島県のほぼ中央に位置し、いにしえより交通の要衝とされてきた地の利を活かしながら、復興計画を策定するにあたり、『安全と安心を大きな夢につなげる「福島のへそ」のまち・本宮』を目指すまちの姿として、「多様な世代が安全・安心を実感する暮らしの再生」を始めとした4つの目標を掲げ、その実現に向けて、各種施策を展開してまいります。
なお、除染計画を含めました本市の復興計画第1版の概要につきましては、広報もとみや号外版として、本日配布させていただきますので、是非ご覧いただきご意見等をお寄せいただきたくお願い申し上げます。今後、地域懇談会等を通じて、市民の皆様方のご意見ご要望をお聞きしながら、順次改定を重ねてまいりたいと存じます。
また、ふた月後には震災から1年の節目を迎えることとなりますが、市では全国でお亡くなりになられた方々に対して哀悼の意を表し、併せて本市の復興の第一歩として市民の皆様と共に後世に語り継ぐ礎として、「東日本大震災1周年事業実行委員会」を設立し、昨日第1回目の委員会を開催いたしました。委員には、市の各種団体の代表者の方々に就任いただき、多くの市民の皆様と共に復興に向けて力強く歩み出すため、事業の名称を含め、式典等の事業内容の検討をお願いいたしたところであります。
何よりも3月11日という震災の日を、それ以上に私たちがその後現在に至るまで体験した未曾有の災害を風化させることなく、未来を担うこどもたちの世代に正しく伝えて行くため、それぞれの世代に納得していただける事業内容で開催させていただきたいと存じますので、ご理解とご協力を、そして多くの市民の皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。
結びに、私はこれまで以上に市民の皆様からのご意見等を直接拝聴し対話を進めるために、「まちづくり出前講座」のメニューに、「市長の話を聞いてみたい」の項目を追加させていただき、また、市役所へおいでいただき直接意見交換をさせていただく「市長とふれあいまちづくりトーク」を始めさせていただきました。
これらの機会を通じまして、市民の皆様方が抱かれる様々な不安を払拭するために、全力を傾注し復興に向けた努力をしてまいります。そして、一日も早く「元気な本宮」を取り戻すために、市民の皆様と共に進んでまいりたいと考えておりますので、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。
これをもちまして、震災後10カ月を迎え、私からのメッセージといたします。
平成24年 1 月 1 日 市長メッセージ
新年あけましておめでとうございます。
市長の高松義行でございます。
市民の皆様には、平成24年の輝かしい新春をお健やかにお迎えのことと、お慶び申し上げます。また、日ごろより市政運営に格別のご理解とご協力を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。
平成19年の元日に誕生しました本市は、「水と緑と心が結びあう未来に輝くまち」を将来像としてその実現に向けて歩み始めてから、5年が経過いたしました。その様ななか、昨年2月4日より市長に就任いたしました私は、佐藤嘉重前市長が築かれました市政の基盤を引き継ぎ、福祉、教育・子育て支援などの各分野において「ステップアップ」を目指し、安心して暮らせるまちづくりを、皆様とともに取り組むべく、その一歩を踏み出させていただきました。
しかしながら、昨年3月11日の「東日本大震災」は、国内観測史上最大となりますマグニチュード9.0を記録し、大きな被害をもたらしました。この地震により「東京電力福島第一原子力発電所の事故」を誘発し、放射性物質を飛散させ、結果さまざまな問題を呈しております。本市におきましては、幸いにして震災によります人的被害はありませんでしたが、原発の放射性物質漏えい事故は、時間の経過とともに市民の暮らしや生産活動などに多くの問題をもたらし、現在にいたっております。
私は、この地域が安心して暮らせるまちとして再生し、市民の皆様すべてが未来に希望を持ち、震災前以上の元気を取り戻すために、本市が福島県のほぼ中央に位置し、いにしえより交通の要衝とされてきたことから、市の復興計画のなかで『安全と安心を大きな夢につなげる「福島のへそ」のまち・本宮』を目指すまちの姿としまして、次の4つの目標を掲げ取り組んでまいりたいと考えております。
1つ目は、「多様な世代が安全・安心を実感する暮らしの再生」であります。目標を実現するための施策としましては、放射線除染対策、健康対策、損害賠償対策などを進めてまいります。
2つ目には、「地域資源の復旧と産業再生による復興」であります。施策としましては、風評被害対策、産業再生対策、社会基盤・教育施設の復旧整備などを進めてまいります。
3つ目は、「交流と連携による復興の推進」であります。安心を生む自治体連携体制の構築や、復興に繋げる自治体間交流の推進を図ってまいります。
4つ目には、「未来社会の創造につなげる再生可能エネルギーの推進」であります。再生可能エネルギーの推進を積極的に進めてまいります。
私は、いつの時代もその地域に暮らす市民の安全・安心と福祉、教育などの向上、そして地域産業振興のために、さまざまな施策をその時々の状況を冷静に見極めながら展開して行くことが行政の基本と考え、市政を執行してまいりたいと存じますので、今後ともなお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、市民の皆様にとりまして新しい年が幸多い年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。