12月1日に定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
報道機関の皆様方には、ご多用の中、お集りをいただき、ありがとうございます。
日頃より様々な本市の取り組み状況を広く発信いただいておりますとともに、市政発展にご協力をいただいておりますことに対しまして、心より感謝を申し上げます。
それでは、次第により発表させていただきます。
この度、本市職員によります水道事業会計における水道加入金及び給水装置工事手数料について279,000円の横領事件が発生しましたこと、誠に申し訳なく改めて市民の皆様方並びに関係者の皆様に深くお詫びを申し上げます。
横領を行った職員につきましては、11月16日付けで懲戒免職の処分をし、関係する職員につきましても同日付けで減給措置を決定いたしました。
また、私と副市長につきましても管理監督責任として、給与を6か月間・20%減額する条例を市議会12月定例会に提案いたします。
なお、被害金額については11月16日に全額弁済されたところであります。
今後、このような事件が二度と起こることのないよう、再発防止に努めて参る所存であります。
つきましては、この事件についての刑事告訴について、顧問弁護士とも相談させて頂き、被害金額が全額弁済されていること及び懲戒免職という社会的制裁も受けていることから、市といたしまして、この事件について告訴はしないことと決定いたしましたので、発表をさせて頂きます。
この度は、誠に申し訳ありませんでした。
この度、物価高騰の影響を受けている市民の皆様を支援するため、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用した支援策をまとめましたので、発表いたします。
一つに、 住民税非課税世帯に対する物価高騰支援として、今年の夏に給付させて頂きました、エネルギー・食料品等価格高騰重点支援給付金、1世帯当たり3万円に加え、新たに7万円を給付するものです。
対象は、令和5年度の住民税が全員非課税である世帯で、2,100世帯を見込んでおります。
事業費は対象2,100世帯への7万円給付とデータ作成などの事務費を含めて1億5,225万円を見込んでおります。
スケジュールといたしましては、市議会12月定例会において予算をお認め頂いた後、早急に事務を進め、1月上旬に対象者へ案内通知を差し上げ、1月下旬から給付を始めて参りたいと考えております。
二つに、プレミアム付き商品券第4弾を実施するものです。今年度まで、3度にわたるプレミアム付き商品券事業を実施してまいりましたが、市民の皆様と各事業者の皆様からは大変好評を得ており、過日、本宮市商工会より、第4弾実施についての強いご要望を頂いたことから、プレミアム付き商品券第4弾を実施するものであります。
本事業は、消費の下支えを通じた地域経済の活性化を図るため30%のプレミアムがついた商品券を発行するもので、17,000セットの発行を予定しております。
予算額については、17,000セットの30%プレミアム分5,100万円のほか、印刷や換金手数料などの事務費1,386万3千円を含めて、6,486万3千円を見込んでおります。
スケジュールにつきましては、資料記載のとおりでありますが、今後、出来るだけ早く市民の皆様にお使いいただけるよう本宮市商工会と連携しながら進めて参ります。
なお、関連予算につきましては、市議会12月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
市議会12月定例会において、子どもや若者ケアラーへの支援の必要性の認知度を高めるとともに、ケアラーを孤立させることなく社会全体で支援するため「本宮市子ども・若者ケアラー支援の推進に関する条例」を上程させていただく予定です。
ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であり、支援が必要な状況であっても表面化しにくい傾向にあります。
成長期の重要な時期に、年齢に不釣り合いな責任や負担があることで、学業や心身の健康に影響を及ぼし、進路の選択肢が狭まる恐れもあります。
さらに、ヤングケアラーの担うケアが、年齢により終わりとなるものではないことから、就職や結婚など、その後の人生に影響を及ぼす可能性も指摘されております。
本市におきましては、次代を担う全ての子ども・若者が、自分の可能性を広げ、よりよい未来を創造することができる環境づくりが図られるよう、40歳未満の若者までを 対象とした条例を制定し、継続的に支援してまいります。
なお、関連予算につきましても市議会12月定例会に上程させていただく予定であります。
改正児童福祉法に基づき、現在、本市で設置している「子ども家庭総合支援拠点まゆみ」と「子育て応援センターあゆみ」を統合し、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもに関する一体的な相談支援等を行うための機関として「こども家庭センター」を令和6年4月に設置いたします。
こども家庭センターは、新たに配置する統括支援員が中心となり、これまでの妊娠期から子育て期までの切れ目のない相談支援や様々な困難を抱える子どもと家庭への更なる支援の充実強化を図ることを目的に設置するものでございます。
今後も、こども家庭センターを中心とし、関係機関との連携を図りながら、より一層子どもと家庭の支援の充実に努めてまいり ます。
現在、市の特定健診や後期高齢者健診、各種がん検診の実施にあたっては、例年2月に各地区の健康づくり推進員の皆様にご協力をいただき、検診対象者へ受診の意向調査票をお配りいただいた後、受診希望者の方へ必要書類等を配布し検診を実施しております。
令和6年度の検診からは、市民の皆様の利便性と受診率の向上を図るため、コールセンターを設置し全ての検診予約をWebや電話で予約出来るシステムを導入したいと考えております。
なお、検診予約システムの導入に向けた関連予算につきましても、市議会12月定例会に上程させていただく予定であります。
ふるさと納税の寄付額は、全国的にも年々増えており、本市においても昨年度は2億820万円の寄付を頂きました。
今年度におきましても、多くの方からお寄せいただき、11月27日現在の寄附額は4億6千万円となっており、昨年同時期と比較し6倍の状況となっております。
皆様からの多大なるご支援に対しまして、改めて心より感謝を申し上げます。
これから年末に向かいふるさと納税の申込みは12月にピークを迎えます。想定を上回る寄附金の増加が見込まれることから歳入寄附金の増額と、それに伴う返礼品等に要する歳出予算につきまして、12月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
なお、今年度既に一度、増額の補正予算を編成したことから、再度の補正予算措置が必要とならないよう、余裕を持って最大限の寄附額として10億円を想定し、これを基に予算を計上いたします。
いただきましたご寄附につきましては、基金へ積立てし翌年度以降の事業の財源として、有効に活用させていただきたいと考えております。
本市の社会教育施設につきましては、白沢公民館を中心とした周辺施設の改修のほか、地区公民館の耐震補強や分館の長寿命化、社会体育施設の改修などを進めているところです。
今回これらの施設のうち、白沢ふれあい文化ホール建物、荒井地区公民館、長屋分館の改修について設計がまとまりました。
白沢ふれあい文化ホールにつきましては、美術・工芸品展示ホール化改修として、館全体の照明のLED化・壁紙、絨毯(じゅうたん)の張替などの他、窓の遮光化や搬入口の改修、収蔵庫の整備、各展示スペースへの展示ケースやパネルの設置等を実施し、1階展示スペースには英国自動人形を常設展示できるよう整備いたします。
また、障がいをお持ちの方など様々な方にご利用いただけるよう、みんなのトイレと玄関スロープの整備を予定しております。
改修にかかる工期については、令和6年1月~9月を予定しております。
準備期間を設け11月オープンとしておりますが、早期にオープンできるよう準備を進めてまいります。
白沢ふれあい文化ホールの改修にあわせ、外構の改修について検討を進めて参りました。
資料にありますとおり、庭園エリアや遊具エリア、テラスエリア、掲示板の整備のほか、本市在住の日展作家である遠藤徳(のぼる)氏によるモニュメントの設置を計画しております。
この検討イメージをもとに外構工事の実施設計を進めてまいります。
次に、荒井地区公民館における耐震補強改修についてであります。
荒井地区公民館は、築47年以上の建物であり、今回の耐震補強として大研修室の一部に壁を設置し耐震性を高めるとともに、各部屋の断熱改修と空調設備の設置、段差解消、内装の全面更新、みんなのトイレの設置などを予定しております。
また、避難所としても利用されることから、太陽光発電と蓄電池の設置及び避難所看板の設置をしてまいります。
工期につきましては来年2月から10月を予定しております。
続きまして長屋分館長寿命化改修についてであります。
長屋分館は、築40年の鉄骨平屋建て建物であります。
主な改修内容につきましては、施設のバリアフリー化や、屋根の葺き替え、外壁内壁の再塗装とクロスの張替、照明のLED化、みんなのトイレの設置、集会室、和室の空調の設置、調理室のIHクッキングヒーター設置と災害時にも利用できるガスコンロの設置を進めます。
また、利用者から要望のありました、階段を利用しなくても分館を利用できるよう、西側公園部分を駐車場として整備し6台分の駐車ができるよう改修を進めます。なお、公園の遊具は、体育館前の公園へ移設を予定しております。
工期は令和6年1月から6月までを見込んでおり、令和6年7月にオープンしたいと考えております。
令和5年第7回本宮市議会定例会が12月5日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
はじめに、今回の補正予算規模については、一般会計が、15億7,626万2千円、その他の会計は、709万6千円、全会計合計では、15億8,335万8千円となっております。
一般会計補正予算の主な内容につきましては、先に、発表させていただきました、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用した、1世帯あたり7万円を交付する低所得世帯支援及びプレミアム商品券第4弾に要する経費、検診予約システム導入に要する経費、ふるさと納税にかかる積立金及び返礼に要する経費のほかに、主要な経費についてご説明申し上げます。
一つに、子ども・若者ケアラー支援の推進に関する条例の制定に関連し、子育て家庭におけるヤングケアラーのケアや養育者の育児に係る負担の軽減策として、児童のショートステイに要する経費及び家庭環境などに問題を抱えた児童生徒への支援拡充のため、公認心理士または、臨床心理士の資格を有するスクールカウンセラーの配置に要する経費を、
二つに、障がい者及び障がい児の福祉サービス利用が増加していることから、障がい介護給付費並びに障がい児給付費の増額を、
三つに、グリーンパーク野球場管理棟内部改修工事に併せて空調設備を整備するため、工事請負費を、
四つに、歴史民俗資料館の分館、第1・第2プレハブ、駐輪場の解体設計に要する経費及び資料館本館の耐震診断設計に要する経費を計上しております。
一般会計補正予算にかかる主な経費については以上でございます。
次に、その他の議案といたしましては、条例の制定及び改廃が8件、契約に関する議案が2件、市道路線の認定及び廃止が2件、一般会計を除く各会計の補正予算が2件、専決処分の承認及び報告が3件であります。
以上が、令和5年第7回本宮市議会定例会の議案等の概要となります。
なお、今議会中、追加議案として、今年度の福島県人事委員会勧告に基づく、正職員の給与改定や期末、勤勉手当の年間支給割合の引き上げ、正職員に準じた会計年度任用職員の給与改定等に加え、議会議員並びに私や副市長、教育長の期末手当の年間支給割合の引き上げを行うため、関係条例の一部改正並びに引き上げに要する経費を補正予算にて上程を予定するもので、
一般会計及び特別会計を合わせた全会計合計では、7,327万4千円となり、今議会での補正予算総額は、16億5,663万2千円となる見込みであります。
最後に、浅草寺での観光物産展の開催について11月25日と26日の両日、東京浅草の浅草寺境内で観光物産展を開催いたしましたので、報告申し上げます。
この観光物産展につきましては、浅草寺様のご協力により、本宮市、二本松市、大玉村の3市村で構成する「安達地方観光物産振興協議会」と「福島県」が、「福島県と安達地方の観光物産展」と題して、震災や原発事故の風評払拭を目的として毎年開催しております。
今年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症となったことにより、海外からのお客様を含め多くの方々が来場し、観光情報や食の魅力などをPRすることが出来ました。
本市からは、「本宮産品首都圏販売促進協議会」に加入する14の事業所が出店を行い、各ブースで農産品や特産品を販売し、好評を得たところであります。
なお、初日の開会式では、本市から浅草寺様に「長いも」を記念品として贈呈させていただきました。
期間中は、昨年より多くの来場者が訪れ、売上も伸びております。このことから、首都圏における本市の魅力の情報発信ができたものと考えておるところであります。
以上で、発表を終わります。