人生の最期に向けて、遺された家族に負担をかけないよう、人生の終わりについて考えられる方が増えております。
あなたが家族とともに過ごした、また家族以上に時間を過ごしたお住まいが、将来、放置され、ご近所へ迷惑をかけるような状態になってしまうことは、きっとあなたの望む未来ではないでしょう。
ご自身が亡くなられた後に残るお住まいについて、ご家族が住まわれるのか、またはどなたも居住されず空き家として管理されていくかは、それぞれのご家庭の事情と思われます。
しかし、住まなくなった後のお住まいの取扱いを事前に決めておかないと、トラブルが起きてしまった時、遺されたご家族へあなたの思いをもう伝えることはできません。
遺されたご家族、お住まいの未来のため、元気なうちに人生をともにした住まいの終活を考えてみませんか?
人が住まわなくなった建物は、劣化が一気に進みます。
瓦や外壁などの欠落、草木の繁茂、蜂など虫の発生、害獣の住みつきに繋がります。
地域の景観を損なう恐れのある空き家は、ご近所の方々へも様々な問題が発生します。
放置された空き家が、周囲に被害を与えてしまった場合、遺されたご家族へ損害賠償責任を負わされる可能性もあります。(空き家発生による外部不経済の損害額の試算結果 [PDFファイル/211KB])
あなたの住まいについての活用方法や気持ちを早い段階から整理しつつ、今後への準備を始めることが、空き家にならないよう備えることにつながります。
今後のご家族への負担を減らすため、またあなたの大切な「住まい」を未来へつないでいくため、住まいに重点を置いたエンディングノートをぜひ活用してください。
〇関連情報(住まいのエンディングノート [PDFファイル/1.65MB])
将来のお住まいのあり方について、あらかじめご家族で話し合いましょう。相続時の無用なトラブルを避けるため、遺言書を作成することも有効です。
〇関連情報(遺言書について [PDFファイル/350KB])
(法務局に預けて安心!自筆証書遺言書保管制度 [PDFファイル/483KB])
現在、お住まいの建物・土地はどなたが所有者でしょうか。
親や配偶者等から相続しても、登記上の所有者を変更していないと、次の相続が発生した際に多くの時間や費用がかかります。
現在の登記を確認し、登記を最新の状態にしましょう。
相続人が困らないように不動産に関わる書類を整理しましょう。
令和6年4月1日から相続登記の申請が義務化されましたので、不動産を相続しましたら、早めに登記の申請をしましょう。
〇関連情報(相続について [PDFファイル/371KB])
遺族は、故人の思い入れのある家財を処分することに戸惑いがあるものです。
家財を写真に残すなどして、処分するための心の準備を行い、元気なうちに自分の家財を整理しましょう。
長く住んでいた家にはたくさんの思い出があることでしょう。
家を離れても、思い出せるよう、家全体の外観や部屋の中、思い出の傷など写真に残しておきましょう。
相続や登記は、法律や税金などと切り離して考えることはできません。
相続人同士の権利問題の整理や名義変更手続きなどが必要となります。
問題に応じて弁護士、司法書士、税理士、宅地建物取引士、土地家屋調査士などの専門家に相談しましょう。
まずは、無料の法律相談を利用してみてはいかがでしょうか。
〇関連情報(福島県内の空き家に関する相談窓口 [PDFファイル/1.23MB])
(無料で利用できます!法定相続情報証明制度 [PDFファイル/403KB])
生前から現在お住まいの住宅について、売却、賃貸できる制度がございます。
相続人が不動産の処分方法で悩まないよう、今のうちに考えてみましょう。
また、住まいの売却、賃貸を考えてみた場合、建物の状態を確認することも重要です。
専門家等に依頼し、建物状況調査(インスペクション)で建物の状況を確認することも検討してみましょう。
建物状況調査(インスペクション)、昭和56以前に建てられた住宅の耐震診断についての費用は市の補助※もございますので、市役所へご連絡ください。
※時期によっては受付を終了しております。